【AI×ものづくりで社員の創造力が開花】
社員全員で挑戦!「T-shirtづくりワークショップ」で楽しみながら新しいツールを学び、業務に生かす。

進化のスピードがめざましいAIを、どのように学び、どのように業務へ取り入れていくのか。
その問いに対し、株式会社SAFELYは“楽しみながら学ぶ”というアプローチで挑みました。
「画像生成AIとTシャツプリンター機を使って、この夏に着たい“とっておきの一枚”をつくろう。」
2025年夏、社員全員が参加するTシャツづくりワークショップを開催。AIをもっと身近に感じ、日々の業務に活かすための第一歩として企画された、SAFELY流の“遊びながら学ぶ”実践型ワークショップです。
※本記事の内容は2025年12月公開時点のものです。
社長のひと言から生まれた「おもしろがる文化」

ある日、社長の何気ないひと言で会社に新しい機械が導入されました。
それが、幅1400mm×奥行1300mm×高さ550mmという存在感を放つTシャツプリンター機です。
導入の理由は至ってシンプルでした。
「会社にTシャツプリンターがあったら面白そうだから」。
さらに、「インターン生が来たときに“自分のTシャツを印刷できる会社”だったら楽しい印象になり、福利厚生としてもユニーク。人が集まるきっかけにもなるかもしれない」といった遊び心満載の理由でした。
数カ月後、本当にプリンター機がオフィスに搬入され、ミーティングルームの半分を占めるほどの存在感に社員一同が驚きました。しかし、実際に稼働してみると、使用するのはごく一部の社員のみ。
「難しそう」「デザインができないから自分には無理かも」といった声もあり、せっかくの設備が十分に活かされない状態が続いていました。
そんな中、普段からプリンター機を使ってTシャツづくりを楽しんでいた社員が声を上げました。
「せっかくあるなら、みんなが使えるようにしたい」。
その想いがきっかけとなり、“社員全員がプリンターを使える環境を整える”ワークショップの構想が生まれたのです。
誰もがデザインできる環境をつくるために
ワークショップを企画する上で最初に浮かんだのは、「デザインスキルがない人は難しいのでは?」という懸念でした。
そこで社長が次に決断したのが、画像生成AIツール「Midjourney」と「Recraft AI」の導入です。
これらのツールは、テキストを入力するだけで高精度な画像を生成できるもの。
「デザイン経験がなくても、自分のアイデアを形にできるようにしたい」という思いからでした。
今回のTシャツづくりワークショップでは、AIに触れ、学び、実際に自分の手で形にすることを目的に、「この夏、自分が着たいTシャツをつくる」をミッションに掲げてスタートしました。
第1回:AIで“自分だけのTシャツデザイン”をつくる

初回は、MidjourneyとRecraft AIの使い方を学ぶ回。講師役の社員が、参加者全員が自分のTシャツデザインを自由に作れるようになるまで丁寧にレクチャーしました。
Midjourneyを例に、使い方を簡単に紹介します。
まず、作成したいデザインのイメージをテキストで入力します。すると、そのプロンプト(指示文)に基づいて、わずか1分ほどで4枚の画像が自動生成されます。
次に、その中から自分のイメージに近い1枚を選び、必要に応じて修正を加えていきます。たとえば、ゴリラの体の色を変えたい、手にリンゴを持たせたい、といった具体的な変更を追加のプロンプトで指示すると、その内容を反映した新しい画像が再生成されます。
このプロセスを繰り返すことで、思い描いたイメージに近づけるだけでなく、時には想像を超えるようなデザインを生み出すこともできます。

当初は「Midjourneyって英語で指示しなきゃいけないんですよね?」「難しそう…」といった声もありましたが、普段から業務で使っているChatGPTも併用しながらプロンプト(指示文)を工夫していくうちに、コツをつかむ姿が見られました。
「tropical summer design, wave, pastel tone」と入力してみると、わずか数秒でデザインが生成。「もうできた?」「想像より早い!」と驚きの声が上がり、オフィスは自然とクリエイティブな空気に包まれました。
生成された画像の色味を調整する人、複数の案を組み合わせる人など、作業スタイルもそれぞれ。「思っていたより簡単。これ、仕事にも使えそう」そんな声も聞かれ、AIが“遊びながら学べるツール”であることを実感する時間となりました。
みんなが作成したT-shirtデザインの一部を紹介します。それぞれの好きな動物や色で構成されていて、個性が出る結果となりました。

第2回:いざ印刷。自分のデザインを“形”にする瞬間
第2回では、社員一人ひとりがAIで作成したデザインを実際にプリンター機で印刷しました。最初は恐る恐る機械に触れていたメンバーも、印刷が始まると一気に熱中。
「意外と簡単にできた」「すごい、あっという間にTシャツになった」
プリンターの音が響くたびに歓声が上がり、デザインが布地に転写されていく光景に、皆が見入っていました。
部署の垣根を越えてアドバイスし合う姿も見られ、気づけばAIツールもプリンター機も“社員全員の遊び道具”に。学びながら楽しむという、SAFELYらしい雰囲気に満ちた時間となりました。
社長が選ぶ!個性あふれる3つの賞

完成したTシャツは社内の休憩スペースに1週間展示され、どの作品にも作者名は伏せられました。展示期間中は、どれが誰の作品だろうかといった話で、休憩スペースは盛り上がっていました。
そして社長が匿名で審査を行い、選ばれたのは次の3作品です。
🏆 大賞:この夏、絶対に着たいで賞
👕 富ヶ谷の街でも着れちゃうね!とってもおしゃれで賞
🎨 着るのに勇気がいるな…でもなんか着たいな…賞
作品を見ながら語り合う社員の姿からは、ものづくりを通じた新しいコミュニケーションが生まれていることが感じられました。
体験から“実践”へ──AIが業務の現場で生き始めた

ワークショップ後、社内では確かな変化が生まれました。特に大きな変化が見られたのがコンテンツチームです。
MidjourneyやRecraft AIで生成したイラストや写真を記事制作に取り入れるようになり、アイキャッチや挿入画像の完成度が向上。
「外部に発注しなくても、自分たちで理想のイメージを形にできるようになった」
「記事にオリジナルのイラストを入れることで、より伝わりやすくなった」といった声が多く上がりました。
実際、数字が落ちていたモバイルバッテリーの処分方法を紹介する記事では、Midjourneyで作成した写真やイラストを追加したところ、公開から1か月で表示回数が102.88%、セッション数が95.5%アップという成果を記録。
AIで作成した画像が記事全体の“視覚的な説得力”を高め、読者の滞在時間の向上にもつながりました。
このように、ワークショップで得たAIスキルは、いまや記事制作という日常業務の中で確実に活かされ、成果へとつながっています。
続く“AI文化”──Tシャツづくりがきっかけで変わった日常
「自分で作ったT-shirtを着れることが新鮮!」と笑う社員の姿に、AIとものづくりが自然に混ざり合う“新しい社風”が生まれたことを感じます。
ワークショップから数か月が経った今、SAFELYのオフィスでは様々なAIを活用した試みが続いています。
業務の種類を問わず、「まずAIでやってみよう」という発想が自然と浸透しているのです。
もはや、AIはツールではなく“発想の起点”。T-shirtワークショップもまた一つその文化のスイッチを押したものになりました。
AIと人が共創する、これからの働き方へ
今回の「T-shirtづくりワークショップ」は、単なる社内イベントではなく、AIを活かす文化を育てる社内実験でもありました。
今回のワークショップで、SAFELYのメンバーは“手を動かしながら考え、形にする”という実践で答えを示しました。
AIがもたらすのは単なる効率化ではなく、発想を広げ、挑戦を後押しする力。誰もがアイデアを持ち寄り、試し、学び合うことで、新しいクリエイティブが次々と生まれています。
AIを特別な存在として構えるのではなく、日常の業務に自然に取り入れて活かしていく。これからもSAFELYでは、「おもしろそう」という発想から始まる挑戦を大切に、AIと人が共に学び、共に成長する働き方を追求してまいります。
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