あなたの生活を、もっと安心に、もっと便利に──SAFELYが描く未来戦略とは?

ミッションに「私達は人と情報を繋げ新たな価値観を提供します」と掲げる株式会社SAFELY。さらなる飛躍に向けて「信頼経済を創造するSAFELYの未来戦略」を策定しました。

本記事では代表取締役の岡野 健二に「2027年に向けてSAFELYが成し遂げるべきこと」を聞きました。

※本記事の内容は2025年7月公開時点のものです。

 

AI時代を生き残るために。3年先を見据えた事業戦略

 

──先日、社内で2027年に向けた未来戦略を発表したそうですね。まずは、戦略の方針について教えてください。

弊社では2027年に向けて「あなたの生活を、もっと安心に、もっと便利に」をスローガンに掲げ、暮らしの安心を最先端テクノロジーで届ける信頼経済プラットフォームを目指すことになりました。

もっとも重要なテーマは「AI時代に選ばれるサービスへの進化」です。ChatGPT等のAIサービスの台頭により、人々の情報取得方法は大きく変化することが予想されています。そのような世の中で生き残っていくためにも、従来のSEO集客に依存した事業モデルから脱却し、新たな価値提供の仕組みを構築していくことが重要です。

そこで、SAFELYがこの3年間で取り組むべき指針を体系化し「口コミ比較サイト」から「生活インフラの信頼経済プラットフォーム」へ進化すべくロードマップを示すことにしました。

 

──AI技術の発展と信頼経済プラットフォームへの進化はどのように結びついてくるのでしょうか?

AI技術の発展により、従来のテキストベースのコンテンツ発信だけでは差別化が困難になることは想像に難くありません。今後は、AIでは取得できない「人の体験」や「共感」といったリアルで、人の感情に基づいた情報の重要性がより高まっていくでしょう。それらの情報をサービス内で生み出すことで、人々はもちろん、AIの学習元としても選ばれる存在になれると考えています。

AIが補えない信頼性のある情報・口コミを収集し、信頼性のない情報から利用者を守る役割を果たしていくことが、私達の使命です。世の中に機械的な情報が増えるほど、人の感情がリアルに共有できるサービスの価値が高まると確信しています。

 

“最適解”を提示するプラットフォームを実現する取り組み

 

──生活インフラの信頼経済プラットフォーム」となるために、どのような施策に取り組んでいく予定なのでしょうか?

まずは、YouTube、TikTokなどのSNSを活用したコンテンツを蓄積していかなければなりません。現在、生活に役立つ豆知識などを紹介するコンテンツを制作し、広く拡散するプロジェクトを進めています。また、訪日外国人や在留外国人の増加を受け、外国人向けの情報提供を強化して幅広い層への認知拡大も図っていく予定です。

 

──今まで以上に発信する情報の幅を広げていくわけですね。それによってどのような効果を期待しているのでしょうか?

私達はこの3年をかけて、生活のお困りごとを解決する「AIコンシェルジュ」を提供できるようにしようと考えています。「AIコンシェルジュ」とは、AIがテキストや音声でユーザーの状況や要望をヒアリングし、最適な解決方法や情報を提示する機能です。

 

たとえば、水道が水漏れしてしまったとします。その対処法をAIコンシェルジュに聞けば、最適な修理方法の動画や説明書を提供したり、『水道修理のセーフリー』の登録事業者をマッチングしたりしてくれるのです。

当然、この機能を実現するには、AIコンシェルジュの元となるデータベースが重要になってきます。だからこそ、生活に役立つコンテンツの拡充を行い、AIの精度を上げていく必要があるのです。

個人がパーソナライズされたAIエージェントを持つ時代になっている中で「生活の困りごとを解決するAIアプリと言えば、SAFELYだよね」という認知を得ることを目指しています。

 

──コンテンツの拡充はAIコンシェルジュを提供するための準備ということですね。「信頼性」を高めるためにはコンテンツの量だけではなく、質にもこだわる必要があると思いますが……。

そうですね。プラットフォーム内の口コミについても、さらに具体性を求めていくことが重要だと考えています。そこで、投稿された口コミに対する「信頼(トラスト)スコア」の導入を進める予定です。たとえば、ユーザーが実在するかどうかもわからない「すごく良かったです」という一言だけの口コミと、サービスの利用実績がきちんと伝わる具体性のある口コミでは、信頼スコアが変わってきます。

このスコア付けによって、スコアの高い事業者がより上位表示されたり、ユーザーに対して露出されるような仕組みを構築し、口コミの信頼度を上げていく。さらに、認証バッチによって実在するユーザーかどうかを判断できるようにし、担当者ベースでの評価といった利用者が気になる情報もしっかりと判断できる状態にしていく予定です。

 

──どのような口コミが「信頼性スコアが高い」と判断されるのでしょうか?

もっとも信頼スコアが高くなるのは、SAFELYのアプリ内で事業者に依頼し、決済まで完了した方の口コミですね。利用地域・価格帯が具体的に記載されており、実際の見積もり書や作業風景の画像・動画が紐づいていれば、さらにスコアは高くなります。

2025年6月時点の「画像付き口コミ投稿」の割合は、48.08%です。この3年で画像や動画が紐づいている口コミ投稿を最低でも7割以上にしていきたいと考えています。そのために、具体的な口コミを書くためのガイド表示機能も追加していく予定です。

 

──口コミの質と量を高めていくことが望ましいですが、ユーザーに具体性のある口コミ投稿を自発的に書いてもらうのは難しいですよね?

おっしゃる通り、具体性のある口コミを集めるためには、投稿をしてくれたユーザーに「還元」する仕組みをつくらなければいけません。作業風景などの写真を投稿してくれた口コミに対しては「ポイント付与」というかたちで還元していきます。

ここで付与するポイントは、SAFELY内でのみ使えるものではありません。現在、各社との提携話を進めており、SAFELYで得たポイントを別サービスでも利用できる仕組みを整備中です。信頼性の高い情報に関しては、高い水準のポイント付与になるので、いわゆるポイ活としても注目度が高くなっていくと考えています。

また、これらのポイント還元の仕組みを取り入れるのは、口コミ投稿に対してだけではありません。

コミュニティ機能を活性化する文脈でも同様に、ユーザーに還元する仕組みを取り入れていきます。

コミュニティ機能とは「Yahoo!知恵袋」のようにユーザー同士が質問・回答する仕組みで、事業者だけでなく一般ユーザーも回答に参加できるものです。このコミュニティ機能を活用したコミュニケーションに対しても、口コミ同様にポイント付与を行っていくことで、さまざまなカテゴリでユーザーと事業者が交流できるプラットフォームを目指しています。

 

──コンテンツの質と量を担保する取り組みをそれぞれ進めているということですね。

そうですね。ただ、いかに信頼性の高いコンテンツが増えても、ユーザーが求めている情報に辿り着けなければ意味がありません。情報が増えていく中で、年配の方でも直感的に使えるシンプルなUIの実現をこの3年での必須目標としています。

これらの取り組みによって、使い勝手が良く、かつ情報の質が高いコンテンツを目指したいです。

 

──組織運営においても、AIを活用していくそうですね。

現在、個人個人が自発的にナレッジを探してインプットする必要があるため、どうしても習熟度やキャッチアップのスピードに個人差が生じるという課題があります。

そこで、AIを活用したアウトプット環境を整備することで、情報習得の個人差を可能な限り解消し、インプットまでのプロセスをより効率的に進められるようにしたいと考えています。

今後はメンバー一人ひとりが、自分の状況に合わせて、AIに情報を取りに行ったり、AIに提案してもらったりできる環境づくりに力を入れていきたいです。さらに、育成の側面だけでなく、商談にもAIを活用していくことで、大手企業に負けない営業活動が可能な環境を整備していきたいと考えています。

 

デジタル化が進む社会で“信頼性”の高い情報を提供し続ける

 

──これから3年でますます事業の発展に力を入れていくと思いますが、今SAFELYに入社するとどのような経験が得られますか?

弊社の特長として「AI活用が進んでいる」ということが挙げられると思います。機密情報管理を徹底しているため、社内で保有する情報はごく限定的です。そのため、情報漏洩リスクなどを最小限にした状態で、AIを活用できています。

現在、業務で活用しているAIツールは、私が把握しているだけでも約15種類です。たとえば、ライティング業務においても、AIと相性の良い工程にうまく取り入れることで、従来の10倍以上の生産性を実現しています。

また、コンテンツ制作においてもAIは欠かせません。以前はデザイナーが1時間かけていた図解作成を、画像生成AIを用いて瞬時に作成できるようになりました。

このように、弊社では人間が業務の「入口」と「ゴール」に責任を持ち、その間の業務はAIを活用していく半自動化の取り組みを推進しています。今後AI活用が当たり前になっていく中で、自らAI活用を発案して仕組みを構築していく経験は、キャリアにとっても大きなプラスになるはずです。

そういった経験を積みたい方にとって、SAFELYは良い環境と言えると思っています。

 

──最後に、採用メッセージをお願いします!

私達は「デジタル技術の活用により、人々が安全で快適に日々を暮らせるような情報社会の実現を目指します」というビジョンを掲げています。

AI技術により利便性が高まる一方で、誰でも簡単にリアルな嘘の情報をつくれてしまうことも事実です。これからインターネット上の情報の正誤判断は、ますます難しくなっていくでしょう。だからこそ、私達は責任を持って情報の信頼性を高めていきたいと思っているんです。生活関連の事業者情報だけでなく、健康や睡眠、食の部分など、あらゆる困りごとが発生したときに頼ってもらえる会社になりたいと考えています。

これから50名規模の組織を目指していく中では、部署間がしっかり連携し、目標達成に向けて協力し合える仕組みづくりが重要です。まだまだ整っていないところも多いですが、その環境の中でも「自分が率先して仕組みをつくっていこう」と、力を貸してくれる仲間が増えたら嬉しいですね。

 


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