想いや価値観を“カタチ”にするワークショップ in 金沢
「デジタルを活用して誰しもが安全で快適に暮らせるような情報社会を創りたい」という想いのもと、2019年4月に設立された株式会社SAFELY。今まさに事業拡大期を迎え、さらなる組織強化が求められています。
そんな中、SAFELYでは金沢への社員研修旅行を実施し、初日のメインイベントとしてワークショップを開催しました。本記事では、ワークショップ開催の目的や当日の様子をレポートします。
※本記事の内容は2024年12月公開時点のものです。
テーマは組織の基盤づくり。ワークショップ開催の背景とは?
SAFELYでは、チームごとに毎月ワークショップが開催されています。インプットとアウトプットが習慣化されている一方で、業務直結型のテーマに偏りがち、全社的な交流に繋がっていないという課題もありました。
そこで、金沢での社員研修旅行の機会を活用し、普段の業務直結型のワークショップとは異なる特別なワークショップの開催を企画。「組織の基盤づくり」をテーマに、チームの垣根を越えたコミュニケーションと相互理解を促すことになりました。
本ワークショップを企画した事業成長戦略チームを統括する高橋は、開催の目的を以下のように語っています。
SAFELYは現在6期目。チームとしての骨格が徐々に生まれつつありますが、歴史の浅さゆえに「メンバーの価値観を十分に把握している」とは言えない状況でした。しかし、組織の基盤づくりには、互いの価値観への理解と尊重がかかせません。日常業務の中では交流機会が限られているメンバーの「思考」や「価値観」を知り、良い刺激を与え合う機会をつくりたいと考えていました。また、もう一つの狙いとしていたのが「バリューの浸透」です。SAFELYには、3つのバリューがありますが、それぞれについて、じっくり考え、自分なりに解釈する機会は多くありません。メンバーがバリューをどのように認識しているのかを知り、向き合ってもらう機会にしたいと思っていました。
レゴ®シリアスプレイ®を用いたワークショップを設計
今回のワークショップを開催するにあたっては、金沢市の株式会社できるの方々にご支援をいただきました。同社は年間100社以上の研修実績を持ち、ユニークなチームビルディングを多く企画されています。弊社にも「レゴ®シリアスプレイ®」を提案いただき、一緒にワークショップを設計することになりました。
通常の会議は、いわゆる声の大きい人や意思決定権を持つ人の意見に流されやすいという側面があります。一方で「レゴ®シリアスプレイ®」は、全員が意見を出す時間があり、双方向のコミュニケーションが可能です。目的を叶えるのに適した手法でした。
レゴ®シリアスプレイ®とは?
2000年頃にLEGO®社が開発した対話手法。MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボの教育理論に基づき、NASAやGoogleなど世界中の企業で活用されているワークショップの一つ。
当日のワークショップは、二部構成で実施。前半はレゴ®で自分の気持ちや内なるものを表現してもらうために、実際に「触れてみる」「使ってみる」ところに大きく時間を使いました。
後半は、レゴ®を使ってバリューを表現してもらう時間。一人ひとりの思い描くバリューをレゴ®で表現してもらい、それぞれ「核(コア)」となる部分を合わせて発表してもらいました。バリューの具体的なイメージが共有できたところで、最後は「明日から何ができるのか」といった未来に目を向ける時間を設けました。
視覚×クリエイティブを意識。毎月のワークショップとは一味違うものに
さまざまな意図や想いの末に生まれた「視覚×クリエイティブ」なワークショップでは、時間いっぱいを使って「自分がどんな想いを抱えているのか」を共有し合ってもらいました。
ここからはワークショップの雰囲気を時系列でお伝えします。
ワークショップSTART
ワークショップ会場に入ると、巨大なテーブルに敷き詰められたレゴ®が目の前に。メンバーの熱気も一気に高まっていました。
まずは練習。レゴ®ブロックに触れてみる
一人ひとりにトレーニングキットを配布。まずは、決まったテーマに沿ってレゴ®を組み立てる練習をしました。黙々と作業しながら「意外と難しい……」と悩むメンバーも。
レゴ®で想いを表現する
レゴ®に慣れてきたタイミングで「言われたものをつくる」から「自分の思っているものを表現する」段階へ。「悪魔のような職場をつくる」という抽象度の高いテーマを設定し、自分が思い描く理想の職場をつくってもらいました。
準備運動完了。職場を知るワークへ
場の雰囲気も十分温まったところで、次は自分たちの会社は「他者からどう見られているのか」「何を目指しているのか」を目線合わせすることに。本格的なバリューの表現をする前に、凝り固まった視点をほぐしていきました。
3つのバリューを体現する
一人ひとり、3つのバリューをレゴ®で表現する段階へ。各メンバーの解釈によって生まれたさまざまな表現をグループ内でシェアし、自分とは異なる視点に驚きの声もあがっていました。
バリューの核(コア)を合体!シェアモデルをつくる
同じバリューに対してまったく異なる要素が出てくることもあれば、本質的な意味においては共通点もあることがわかりました。共通部分=核(コア)として、3つのバリューでそれぞれシェアモデルを製作。できあがったシェアモデルは他のグループとも共有しました。
明日から自分ができること
ワークショップを通じて、バリューへの解像度を高めたところで、最後は「明日から何ができるのか」を考えて、全員がプレゼンテーションしました。1つの島に他のグループの面々も全員が集まり、一人ずつ考えをシェア。全員が自分たちのグループで大事にしているバリューの核(コア)を自ら言語化して発信していました。
全体を通して3時間という長丁場でしたが、参加者から「楽しかった」「ワクワクした」という声もあがり、社員同士の結束もよりいっそう深まっていました。
レゴ®を通した「対話」から見えた新しい“気づき”
ワークショップを終えて、得られた成果を企画者の高橋に聞いてみました。
「レゴ®シリアスプレイ®」は大成功でした。まず、良かったのは当初予定していた「バリューの浸透」について思いがけない収穫があったことです。こちらで想定していたよりもメンバーそれぞれが自分なりの「バリューの解釈」を持っており、表現のバリエーションが幅広く出てきました。各グループから「多くの刺激や発見を得られた」という感想ももらえました。頭の中の考えを言葉で表現することは難しい場合が多いものです。しかし、レゴ®を使うことで、普段は話すことが苦手なメンバーでも自然に意見を共有できるようになりました。むしろ時間が足りないほど積極的に発言し、全員が自分らしい表現方法を見つけることができたと感じています。これは、レゴ®という媒体があったからこそ実現できた成果です。また、できる社の方々が各テーブルに1名体制で支援してくださり、ファシリテーターとして「質問方法」「深掘り力」など、相手のつくったものに対して興味を持った質問ができるように動いてくれました。そのお力もあって、傾聴力や質問力のトレーニングにも繋がったと感じています。
さらなるSAFELYの発展のために、課題に向き合い続けていく
クリエイティブ要素を取り入れた本ワークショップは、これまでのSAFELYにはなかったアウトプットを生み出す場になりました。普段は控えめなメンバーも積極的に参加してくれて、組織としての結束感を強くできたのは非常に前向きな成果だと思います。
また、良い意味で「新たな課題」の発見にも繋がりました。バリューへの解像度の違いや解釈のばらつき、多様化する価値観への向き合い方。それらの浮き彫りになった課題とともに、バリューそのものをブラッシュアップさせる際のヒントも多く得られた会でした。
今回のワークショップでアウトプットされた表現やキーワードを活用しながら、事業成長に合わせてバリューの見直しを図るとともに、新しい仲間へのメッセージを創出していく予定です。今後も「SAFELYって素敵だな」と思ってもらえるような取り組みに挑戦していきます。
SAFELYを一緒に盛り上げてくれる仲間を募集中!
SAFELYでは、さまざまなポジションで一緒に働く仲間を募集しています。ご興味いただけましたら、ぜひこちらからご応募ください。